当院での胃カメラ検査について

今回は当院での胃カメラ検査について説明します。

胃カメラ検査と聞くと、「つらそう・・・」「痛そう・・・」と思われる方も多いのではないでしょうか。
個人差はありますが、確かに辛いと感じられる方がいらっしゃるのは事実です。
しかしながら様々な工夫でその苦痛を軽減することはできます。
当院では以下のような工夫で患者様の苦痛を軽減できればと考えております。

・細径内視鏡
当院では直径5.8mmの細い内視鏡を用いて検査を行っています。カメラが細ければ検査中の喉の違和感も少なくすることができます。

以前の細径内視鏡では十分な画質が得られないことがありましたが、当院ではLEDを利用したハイビジョン画質での観察が可能な機材を導入しており、通常の太さの内視鏡と同様の検査画像を得ることができます。

・経鼻（または経口）での検査
口からカメラを入れる内視鏡検査では舌の根元にカメラが当たり、嘔吐反射を誘発することがあります。
一方、鼻からの検査で嘔吐反射を誘発する部分にカメラが当たりづらいため、楽に検査を受けることができると言われています。
当院では患者様の希望に合わせて、鼻から（経鼻）または口から（経口）のいずれの検査も行っております。
鼻炎などで鼻の通りが悪い方、鼻が曲がっている方、もともと鼻の通りが狭い方などはカメラが入らない、入るときに痛みが出る、鼻血が出ることがありますので、その場合には経口での検査に変更させていただく場合もあります。

・鎮静剤（軽い麻酔薬）
当院では鎮静剤を使用した検査を行っております。
鎮静剤の効きには個人差はありますが、「眠っている間に検査が終わった」「全く記憶がない」と言われる方もいます。
これまでの長い経験上、楽に内視鏡検査を受けるために最も効果的な方法は鎮静剤だと思っていますので、ぜひ使用して検査をしていただければと思います。もちろん鎮静剤を使わなくても楽に受けられる方は鎮静剤なしでもOKです。
実は鎮静剤を使用するメリットは患者様の辛さを軽減するだけではなく、検査を行う側（医師）にとってもあります。鎮静剤で患者様の嘔吐反射が少なければ、十分な時間をかけ、くまなく観察することができ、病変の見逃しを減らすことができます。
検査後はリクライニングベッドで点滴を行い、ゆっくり休んでいただき、鎮静から覚めた頃に医師から検査結果の説明をさせていただきます。

・医師の腕
どうしても人間が行う検査であるため、検査を行う医師によって楽かどうかに違いがでてきてしまいます。
私はこれまでの15年間で2万件以上の内視鏡検査を行ってきました。
たくさんの内視鏡検査のなかで、このようにしたら患者様に楽に検査ができる、こうしたら辛くなってしまうということを分かっているつもりです。
なるべく患者様に楽に検査を受けていただくために細心の注意を払いながら検査を行いますので、安心して検査を受けていただければと思います。

・スタッフの声掛けなど
これが最も大事な点かもしれません。
当院では検査前から検査中・検査後までスタッフが多くの声掛けをしており、患者様の不安や苦痛を取り除くお手伝いをさせていただいております。
検査が怖く不安いっぱいで来院される患者様もおりますし、医師にはあまりそのことを言えない患者様もおります。不安を感じられるのは当然のことですので、なんでも相談していただければと思います。
当院のスタッフは患者様に寄り添い、しっかりとサポートいたしますのでご安心ください。

以上、当院での胃カメラ検査について記載いたしました。
なかなか文面では伝わりづらいことも多いと思います。
胃カメラを検討されている方、胃の症状がある方はぜひ一度当院へ相談しに来て頂ければと思います。
次回は大腸カメラ検査についても説明したいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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