さっぽろ桑園内科・胃カメラ大腸内視鏡クリニック院長の皆川です。
当院では、鎮静剤を用いた胃カメラ検査・大腸カメラ検査を行っています。
健康診断の結果が届き、「要再検査」「要精密検査」と書かれていて不安になったことはありませんか?異常を指摘されても、自覚症状がなく「今は特に困っていないから大丈夫だろう」と様子を見てしまう方も少なくありません。
しかし、消化器系の病気の中には、初期の段階では症状がほとんど現れないものもあります。
健康診断は、そのような病気を早期に発見するきっかけとなります。
今回は、消化器内科でよくみられる健診結果の異常や、要検査と言われた場合に確認しておきたいポイントについて解説します。

健康診断の「要再検査」「要精密検査」とは
健康診断では、検査結果に応じて「異常なし」「経過観察」「要再検査」「要精密検査」などの判定が行われます。
◾️要再検査:検査値の変動や一時的な影響の可能性も含めて、もう一度検査を行い、状態を確認する必要があります。
◾️要精密検査:異常の原因をより詳しく調べるために、追加の検査や再検査が必要な状態です。
どちらの判定も、必ずしも病気が確定したことを意味するものではありません。
しかし、症状がなくても大きな病気が隠れている可能性があるため、結果をそのままにせず、医療機関で相談することが大切です。
特に消化器内科では、便潜血陽性や胃の異常、貧血などをきっかけに詳しい検査を行い、病気の早期発見につながるケースもあります。

消化器内科でよくみられる健診の要検査項目
便潜血陽性
健康診断や大腸がん検診で行われる便潜血検査で陽性となった場合、大腸に異常があるかもしれません。
便潜血陽性の原因としては、
・大腸ポリープ
・大腸がん
・大腸の炎症
・痔
などが考えられます。
「痔だと思っていたら大腸がんだった」ということもあるため注意が必要です。
便潜血検査だけでは原因を特定できないため、大腸カメラ検査でしっかり調べることが大切です。
胃の異常が疑われる場合
健康診断の胃透視検査(バリウム検査)や胃がん検診で異常を指摘されることがあります。
異常の原因としては、
・胃炎、食道炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・胃ポリープ
・胃がん、食道がん
・胃粘膜下腫瘍
などが考えられます。
バリウム検査では胃の状態を詳しく確認することが難しいため、
異常を指摘された際には、胃カメラ検査による精密検査が必要です。また、ピロリ菌感染が疑われる場合にはピロリ菌検査が必要になることがあります。
貧血を指摘された場合
健康診断で貧血を指摘された場合、鉄分不足や食生活の影響だけでなく、消化器系の病気が隠れていることがあります。
例えば、
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・大腸ポリープ
・大腸がん
などにより、気付かないうちに出血が続いているケースもあります。
胃カメラ検査や大腸カメラ検査でしっかりと原因検索をすることが重要です。
このような場合は受診を検討しましょう
健康診断で異常を指摘されても、すぐに受診すべきか迷う方もいらっしゃいます。
特に次のような場合は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
・便潜血陽性を指摘された場合
・胃透視検査(バリウム検査)で異常を指摘された場合
・ピロリ菌感染の可能性を指摘された場合
・要精密検査の判定を受けた場合
・貧血の原因が分からない場合
・腹痛や便通異常などの症状がある場合
健康診断結果だけでは異常の原因までは分からないこともあります。
また、消化器系の病気の中には、自覚症状がほとんどないまま進行するものもあります。
不安な点がある場合は、早めに医療機関へ相談し、必要に応じて詳しい検査を受けることが大切です。

要検査と言われたら放置せず相談を
「要再検査」や「要精密検査」と判定された場合でも、必ずしも病気が確定したわけではありません。
しかしながら消化器系の病気が隠れている可能性もあるため、結果を放置せず原因を確認することが大切です。
健康診断の結果について不安なことや気になることがある場合は、消化器内科へ相談し、必要に応じて詳しい検査を受けましょう。
当院では、健康診断後の精密検査にも対応しております。
鎮静剤を使用した胃カメラ検査・大腸カメラ検査も行っており、検査時の不安や負担の軽減が期待できます。
要再検査や要精密検査を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
また、要検査となる項目の中でも、特にご相談が多いのが「便潜血陽性」です。
次回は、便潜血陽性と言われた場合に考えられる原因や、大腸カメラ検査の必要性について詳しく解説します。
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